Works(施工例)

ほど良く開く

 当初はカイヅカイブキの生垣が周辺を囲む閉じられた空間でした。その生垣は年々大きく生長し、幅も広がり閉鎖性を高めていきました。今回、心機一転、生垣を全て撤去し開かれた空間づくり+αを目指し、計画を立案しました。最も重要視した箇所は、開放度合いです。開かれた場所と閉ざされた場所を明確に定め、1)開かれた場所は機能的で開放的な空間に、2)閉ざされた場所は視線をさほど気にする必要のない空間に、3)それぞれを柔らかく包む存在として植物を用いることをテーマとしました。元々のカーポート付きの駐車スペースはそのまま利用する予定でしたので、そこに入庫する際に切り返しを行えるスペース、お客様が来られた時の駐車スペース、アプローチ等は、面積の大きな開かれた場所となりました。開かれた場所を確保してもなお、その周辺に植栽スペースを設ける事が可能であったため、駐車スペースを包み込むように大小さまざまな植物を点在させ、開いているけれどなんとなく閉じている空間が生まれました。建物近くの芝地はよりプライベートな空間(閉ざされた空間)とする為、植物+構造物(アルミ角柱+門塀)でL字形を作り、立体的に閉じられた空間としました。全体的には、大きく長い構造物を設けることはしていませんが、植物のサイズや配置を工夫し、植物をミルフィーユの様に重ねて植栽することで、ほど良く開かれた空間が出来上がりました。

 一般的にクローズドとされた家で過ごしてきた人々が新たに家を建て、外回りを立案するとき、自身の経験、感覚からクローズドする場合が多いと感じます(予算の問題で変わる場合もありますが)。今回は現況からガラッと大きく空間が変化しました。この変化を恐れず、楽しみながら進めてこられた施主の柔軟な姿勢に魅力を感じました。今後の植物の生長により、閉塞度合いをコントロールしていくことになります。開かれた空間を目指すのか?、閉ざされた空間を目指すのか?楽しみながら体感して判断していただければ嬉しいです。


Data

HOUSE-A ほど良く開く
工種:ガーデン&エクステリア工事(リノベーション)
所在地:岡山市東区
竣工:2019年
施工協力店:エクステリアプラス、庭匠 隠れみの庭
材料協力店:名古屋モザイク工業(株)、(株)LIXIL、エクシスランド、三洋建材(株)、(株)佐藤園芸

 

Green Scape Lab

Green Scape Lab(GSL)

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