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曖昧な境界線

 お客様と何度も打合せを行い、少しずつイメージを膨らませた事例です。
 打合せの中で、自転車置き場、物置といった日常空間はあまり見せず、癒しや遊びといった+αの空間を庭に設けることが決まりました。そして、お子様たちが小さいこともあるので、カッチリと固まったものはせず、成長に合わせて変えることが出来る自由度の高い庭、テーマは「単純な構成(敷石、砂利、植物)で豊かな空間を生み出す」に決まりました。

 この空間の主となる自然石乱形石張の小径は、柔らかな曲線を描きやさしく奥へと誘います。美観と雑草防止を兼ねて敷き均した化粧砂利は​自由度とお子様の遊びを生み、多様な植物は四季折々の変化によりお子様たちの成長を伺します。今後、境界沿いの植物が生長し、フェンスやブロックなどの構造物が隠れてしまえば、この庭 + 隣接する緑地帯 + 奥の山々が一体となり壮大で豊かな風景を生むことでしょう。

​ 今回、2年前に担当させていただいた坪庭も掲載いたしました。こちらも単純な構成ですが、想像力を働かせて、海・山・島などが浮かんでくれば、面白い空間になっていくのではないでしょうか。

Data

I HOUSE 曖昧な境界線

工種:ガーデン工事

所在地:倉敷市

竣工:2017年

施工協力店:Garden Belle、三宅左官、庭匠 隠れみの庭

材料協力店:(株)エクシス、(株)ユニソン西日本、YKKAP(株)、(株)淀川製鋼所、佐藤園芸他

 

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