「再訪、万博記念公園」という題にしたものの、最初の訪問は小学校の遠足でした(記憶はない。写真があるといった感じです・・・)。ですので、ほぼ初めての訪問です。目的は勿論、太陽の塔内部の見学。映像や画像などで内部がどうなっているのかは、何となくわかっていますが、実際はどんなものなのか?外から見た迫力もすごそうですが、果たして中もベラボーなものなのでしょうか?
まずは、太陽の塔の後ろ側から(9枚)。朝日を浴びる太陽の塔。正面に回り込み、開場を待つ(6枚)。内部の様子も少し紹介(2枚)。内部見学後、じっくりと正面~側面を眺める(8枚)。
万博記念公園を訪問するより以前に撮影した各地の太郎作品をこの機会にご紹介。躍進(1972年、陶製壁画、2枚)、こどもの樹(1985年、シンボルモニュメント、1枚)、明日の神話(1968-69年、アクリル系塗料の壁画、1枚)。
「太陽の塔」に関する情報やデータは様々な媒体で取り上げられているので、詳細は書かないにしても、素晴らしいモノに出会うたび、「その場で体感しないとわからない!」というあたりまえの言葉を思います。感受するアンテナの感度や受け取り方は人それぞれ異なりますが(自分の年齢、置かれている状況、体調、意気込み、同行した人々、その日の季節、天候、時間等々)、今回の体験はすごかったという衝撃を、見学した誰もが感じた事でしょう。太陽の塔の大きさに驚き、形に驚き、迫力に圧倒されます。内部は外の潔さとは大きく変わり、色彩豊かな空間が垂直方向に広がっています。万博開催当時はエスカレーターで移動しながら展示物を通り過ぎたようですが、今回は階段で内部空間を見学する方法を取っているので、音楽と共に個々の展示物を体感することができます。物理的に不可能なのかもしれませんが、内部空間に何時間滞在しても良いようになれば、もっともっとこの空間に浸れて、理解が深まるのに・・・そこは少し残念な印象です。
私を含めて1970年に開催された大阪万博(正式名称:日本万博博覧会)を知らない世代だとしても、「太陽の塔」を知らない人は少ないでしょう。万博会場の総合設計を行った建築家の名前は知らないとしても、「太陽の塔」を誰がつくったかを知らない人は少ないでしょう。「太陽の塔」を知っている、「岡本太郎」を知っている、「太陽の塔」=「岡本太郎」も知っている。老若男女、幅広い世代で認知されているという事実。これほど作品と製作者が一致するパブリックアートや建築物は、他にあるのでしょうか?岡本太郎氏のグツグツと煮えたぎるような情熱を感じずにはいられません。氏自身の力、万博に関係した人々の力、1970年という時代の力に驚嘆した今回の訪問でした。
次回は万博記念公園内の別の素敵な施設を紹介いたします。
参考資料:「大阪万博-20世紀が夢見た21世紀」、「岡本太郎にであう旅 岡本太郎のパブリックアート」、「建築家坂倉準三 モダニズムを住む|住宅、家具、デザイン」、「CASA BRUTUS EXTRA ISSUE 新説・あなたの知らない岡本太郎」、「CASA BRUTUS EXTRA ISSUE 日本の美術館ベスト100ガイド」、「CASA BRUTUS No.133」、「各種パンフレット+Web.」他
訪問日:2019年1月22日
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