#008-02 県内の良い処、建築家による大学施設へ

 大学は用事が無ければ行く機会のない場所です。近くにある岡山大学津島キャンパスも犬の散歩以外は行く機会がありません。この度、「IPU環太平洋大学カフェテリアHARMONYオープン記念 安藤忠雄建築ツアー」が行われ、初めてIPU(環太平洋大学)を訪れました。岡山大学でもSANAA(妹島和世氏と西沢立衛氏による建築家ユニット。以前、Blog#005-1に掲載。)の建築作品が完成しているので、津島キャンパスと鹿田キャンパスを訪れました。少しずつ、大学が変わろうとしているのでしょうか?まずは岡山大学から紹介いたします。


 岡山大学、津島キャンパスにあるパーゴラ(3枚)とJunko Fukutake Terrace(5枚)。続いて岡山大学、鹿田キャンパスのJunko Fukutake Hall(6枚)へ。そして、IPU(環太平洋大学)へ。駐車場からIPUを見学、PHILOSOPHIA(7枚)からTOPGUN(3枚)、最後にHARMONY(3枚)へ。

岡山大学、津島キャンパス内にあるパーゴラ。一枚の鉄板が一つながりになっているかの様。

柔らかい曲線の中に樹木が点在している。樹木が大きくなればより良い空間に。

柱の長さを変化させて屋根面の高さを緩やかに変化させている。

Junko Fukutake Terrace。ガラスで囲まれたカフェ。開放的な雰囲気。

カフェはどなたでも利用することが出来る。

カフェと休憩スペースが同じ屋根の中にある。

既存の樹木、新植した樹木、芝生の中に建っており、空間のゆとりを感じる。

津島キャンパスの正門近くにある。

Junko Fukutake Hall。道路から入ってすぐ見える場所にある。

屋根と屋根が重なりあう。屋根先の汚れが若干気になるところ・・。

ガラスで囲まれており、開放的な印象。

屋根に注目してみると微妙に湾曲しているのが分かる。

屋根の白、落ち葉の赤。天気が良ければ青空。

入り口周辺。手前の低い屋根が「屋根下広場」。

IPU(環太平洋大学)。道路から施設を見る。高さを抑えているため、風景に溶け込んでいるように見える。

PHILOSOPHIA内のゆったりとした石張スペース(その1)。

PHILOSOPHIA内のゆったりとした石張スペース(その2)。

PHILOSOPHIA内のゆったりとした石張スペース(その3)。

打ち放しコンクリートの壁とスリット。安藤建築の象徴的構造物。

PHILOSOPHIAの裏側のスペースが良い雰囲気。

PHILOSOPHIAの裏側のスペース。訪れる人は少ないかもしれないが、非常に落ち着く素晴らしい空間。

「TOPGUN」から「PHILOSOPHIA」を見る。自然の中に溶け込んでいる。

TOPGUN内の廊下。内部には柔道場、剣道場などがある。

円形の抜きがかなり効いている。奥の施設に行くときに必ず通る場所。

空の道場。この場所でトレーニングを行うこともあるそう。

「HARMONY」2Fから「TOPGUN」を見る。魅力的な横長の窓。

「HARMONY」全景。1F、2F、屋外に席がある。

屋外席から「TOPGUN」を見る。ここに座ると「TOPGUN」の全体を見ることが出来る。

 岡山大学津島キャンパスに完成したパーゴラ(2013年)とJunko Fukutake Terrace(2014年)、鹿田キャンパスに完成したJunko Fukutake Hall(2013年)は、形や手法は異なりますが明確なコンセプト「地域に開く」を軸にSANAAによって設計されています。特徴的な屋根と壁を極力なくした開放的な空間は、室内にいながら屋外にいるような感覚やフワッとした軽やかな感覚を生み、まるでアート作品の様です。非日常を体感したい方は是非訪れるべきです。一点、疑問が・・・。どの施設もおそらく樋がありません(発見できなかっただけで実際はあるのかもしれませんが。)。そのため、雨水が集まる箇所に汚れが生じたり、腐りが生じています。完成して数年、今後のメンテナンスはどうされるのかな?と余計な心配をしてしまいました。

​ 安藤忠雄氏が設計したIPU(環太平洋大学)の施設は、前を通るたび一度は見学してみたいと思っていたので、今回良い機会を得ました。アスリート育成の場として生まれた「TOPGUN」(2009年)、セミナーホール(サザンクロス)などがある「PHILOSOHIA」(2013年)、カフェテリア「HARMONY」(2016年)の三施設とまだ計画中の施設もあるそうです。今後の進捗が楽しみです。見学中に感じたことは継続してコンセプトを維持していくことの難しさです。最初の施設「TOPGUN」が完成して7年後に「PHILOSOHIA」が完成しています。その間様々な変化があったはずですが、それぞれの施設はさほど違和感なく繋がっているので、整合性を保つことに非常な努力が必要だったのではないかと思っています。

 岡山大学、IPU(環太平洋大学)の施設を見学して感じたことは、「らしい(らしさ)」をどれくらい出していくのか?ということです。岡山大学の三つの施設はパッと見てSANAAの作品では?と思いました。IPU(環太平洋大学)の打ち放しコンクリートの壁とスリットを見て、安藤忠雄氏の設計だなと思いました。おそらくその場その場で考え方や状況が異なるので違うモノをつくっているのかもしれませんが、どこにいっても「らしい(らしさ)」が見え隠れすることをどう解釈するべきか・・・。いつも迷ってしまいます。

参考資料:「Tadao Ando 安藤忠雄の建築3」、「妹島和世+西沢立衛 読本-2013」、「各大学のweb.」他

訪問日:岡山大学津島キャンパス、鹿田キャンパス 2016年11月20日、IPU(環太平洋大学) 2016年4月16日 

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