#003 戦後日本住宅伝説・挑発する家・内省する家

 第三回の訪問地は、広島市現代美術館です。特別展「戦後日本住宅伝説-挑発する家・内省する家」を見学し、考察することが今回の目的です。この特別展は1950年代から70年代までの高度成長期に手がけられた16の住宅作品を展示しており、出品作品ごとに、写真、図面、模型、映像、その他に分けて掲載されています。写真OKマークの付いたものは撮影できるので、出来る限りカメラにおさめました。

 

​ 広島市現代美術館(01~05)からご紹介。

 「戦後日本住宅伝説・挑発する家・内省する家」展へ。丹下健三(06、07)~増沢洵(08)~清家清(09)~磯崎新(10)。

 菊竹清訓(11)~東孝光(12、13)~篠原一男(14)~坂本一成(15)。

白井晟一(16)~宮脇檀(17)~毛綱毅曠(18)~黒川記章(19、20)。

 原広司(21、22)~石山修武(23)~伊東豊雄(24)~安藤忠雄(25、26)

 ❶住居(設計:丹下健三、1953年)から⓰住吉の長屋(設計:安藤忠雄、1976年)まで、ほぼ時系列順に作品が並べられているので、住宅史を考えるうえでも興味深い内容でした。
 16作品のうち白井晟一氏を除いた15作品が二十代後半から四十代前半の作品で、16作品のうちほぼ半数が自邸もしくは近親者の住宅作品となっており、若くエネルギッシュな設計者が実験住宅的な意味合いで、近親者らの協力を得て作り上げたと言えるかもしれません。
 50年代の作品の中で、❷コアのあるH氏の住まい(設計:増沢洵、1953年)と❸私の家(設計:清家清、1954年)は庭などの外部空間との向き合い方が秀逸で、室内の大きさ以上に開放感が得られるであろうと想像します。60年代以降は、一般的な常識よりも自身の信念を強く体現させた作品が多いように感じました。
 これらの展示作品が竣工してから約40~60年後の現在、当時では考えられないほど便利な世の中になりました。見学しながら思ったことは「常識とは何?」と「便利=必ずしも豊かではない」ということです。効率や快適性のみを追い求めた事象がはたして人間を豊かにするのだろうか?といった疑問は、色々な機器が進化するたびに思うことです。ただ一旦出来上がった便利さを手放すことはなかなかできません。余白や不便さから生まれる発想の転換が重要なことは分かっていても、そればかりでは生きてはいけない事も事実です。もしもどちらかに偏ってしまった場合に、それらのバランスを取るアイテムの一つとして植物があるはずなので、これからも植物を植えること、育てることを推薦していこうと強く思いました。

※広島市現代美術館での会期は終了しましたが、松本市美術館で2015年4月18日-6月7日まで、八王子市夢美術館で6月中旬-7月中旬(予定)まで行われますので、興味のある方は是非足を運んでみてください。

参考資料:「戦後日本住宅伝説 挑発する家・内省する家」、「藤森照信の原・現代住宅再見」、「藤森照信の原・現代住宅再見2」、「藤森照信の原・現代住宅再見3」他
訪問日:2014年11月19日 10:30~

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