#001-01 再訪、足立美術館

 足立美術館は、島根県安来市出身の実業家、足立全康氏が蒐集した美術品をもとに、1970年11月に開館した私設美術館です。広大な日本庭園と近代日本画コレクションで知られ、なかでも横山大観の作品は質・量ともに最も充実しています。
 私が最初に訪れた2003年の秋は見学者が多く、ゆっくり周ることができませんでした。2回目の今回は開館直後に到着し、見学者もパラパラでしたのでゆっくり見ることができました。
 前回の訪問から約10年、前回と今回ではどのような感じ方の違いがあるのか楽しみです。(今回の研修の最大の目的地は「東光園」でしたが、ルートの関係上「足立美術館」を先に訪問しました。)

 

 この美術館を訪れた人々は、庭に落ち葉やゴミが一つも無いことに気づくでしょう。スタッフの皆さんの日頃の維持管理に敬意を表します。落ち葉以外にも整然とした刈込の美しさ、芝と砂利や苔と砂利のエッジの処理の丁寧さに驚かされます。こういった日頃の努力が加味され、米国の日本庭園専門誌で11年連続庭園日本一に選ばれていることはとても素晴らしいことです。どの季節に訪れても素晴らしい景色を見ることができるでしょう。
 自分自身の感覚と照らし合わせた感想は・・・「美術館の特性上室内から窓越しに庭を眺める場面が多かった。暑さ寒さを感じず快適に鑑賞できる点がある反面、外の風を感じたり、温度を感じたりといった、五感をすべて刺激する場面が少なかった。」、「かなり維持管理の精度が高いので、動きが取りにくい庭に映った。これは"庭園もまた一幅の絵画である"という言葉を残した創設者の意向によるものだと思うが、例え季節が移ろおうとも私には固まり続ける庭に映った。」、「地方都市、観光客がメインターゲット、飽きさせてはいけない、サービスを良くしなければならない・・・という観点から新館ができ展示物も増え続けている。見どころたくさん、盛りだくさんは良いがバランスを欠くと大変なことになってしまわないか心配。」・・・
 とはいっても、「庭園日本一」という称号、「来館者の経済波及効果が極めて大きい」という事実がある以上私が感じたことは、ただ単なる少数派の意見です。また、何年か後に再訪してどう感じるか確かめたいです。

参考資料:「足立美術館の庭園 The Gardens of The Adachi Museum of Art」
訪問日:2014年7月16日 9:30~

 

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